永遠の神
輪のとで悩んでいる私たちが求めているものは、安心安全なです。聖書は、でまとめてしまえば、この居場所を私たちにししている本です。
私たちは誰しも、自分のすべてを知った上で、それでも受け入れてくれる関係、永遠に自分を傷つけたり裏切ったりしない関係にあこがれます。
聖書によれば、神がまず、このような理想の関係を持っていました。時間も空間も、何もかもが創造される前に、父、子、聖霊なるの神が、神の中で完全に幸せな愛の関係を持っていたのです。
神の中で持たれていたような「の交わり」を、私たちは心の奥底で知っています。知っているからこそ、しているのだと聖書は教えます。本当でしょうか。私たち人間は、ずっと昔にこのような関係を神と持っていたのでしょうか。
第2回:永遠の神
はじめの質問
- あなたの人生で最良の人間関係と言えば、誰との関係ですか(でしたか)。
- その関係は完璧ですか(でしたか)。その(完璧な)関係は永遠に続くでしょうか。完璧でない場合、あるいは永遠には続かない場合、それはなぜですか。
- 冊子で「誰しもあこがれる」と書かれている関係について、どう思いますか。
聖書の神を理解するには、まず神が「永遠の神」であることを知る必要があります。旧約聖書の出だしを読んでみましょう。
はじめに神が天と地を創造された。
旧約聖書・創世記1章1節
「天と地」という表現で、「すべてのもの」を指します。
- この「はじめに」はいつのことでしょうか。
- 「はじめ」の前に、何か、あるいは誰か、存在しましたか。
聖書は、永遠の神ご自身が、完璧な関係そのものなのだと教えています。神ご自身で「内の交わり」を持っているのです。けれども神はおひとりです。新約聖書から、次の2節を読んでみましょう。
神は唯一です。
新約聖書・テモテへの手紙第一2章5節
神は愛です。
新約聖書・ヨハネの手紙第一4章16節
- どうしたら神は「唯一」であり、なおかつ「愛」でもあれると思いますか。
- この神が持っている「内の交わり」とは、どのようなものだと思いますか。
神はこの愛を分かち合うことを願っています。分かち合わねばならないからではなく、神は全く自由に、あふれ出る善良さから、愛を分かち合うことを願うのです。パウロという人がクリスチャンに宛てて書いた手紙が新約聖書に収められています。手紙の中のパウロのことばを見てみましょう。
主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。
新約聖書・コリント人への手紙第二13章13節
- このことばの中に、3つの「位格」が登場します。誰と誰と誰ですか。
- それぞれの位格のものとして挙げられているのは何ですか。
- この手紙の著者(パウロ)は、「(これらのものが)あなたがたすべてとともにありますように」と言っています。彼は何を意味していたと思いますか。
私たちに「永遠の神」を理解することはできません!でもだからと言って、この神について全く知ることができないわけではありません。聖書によれば、人間には永遠への理解があるはずなのです。次の聖書のことばを読んでみましょう。
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。
旧約聖書・伝道者の書3章11節
- 人の心は、神について何を知ることができますか。
- 私たちに知ることができないのは何でしょうか。
おわりの質問
- あなたは永遠に心ひかれることがありますか。永遠について考えますか。それはなぜでしょうか。あるいは、もしなければ、なぜないのでしょうか。
- 永遠の神の恵みと愛と(内なる)交わりを自分も体験できるとしたら、どう感じますか。
聖書 新改訳2017©新日本聖書刊行会