罪
神の望まれた通りに「内の交わり」が広がっていったなら、私たちの現実は今とは違うものになっていたでしょう。この世界は、何かがどこかで狂ってしまったのです。
世界にはルールがあります。この世界は神によって造られたので、神のルールで動いています。楽園にもルールがありました。最初の人アダムとエバは、楽園でとても幸せだったはずですが、「自分が神になりたい」と思ってしまいました。「これからは神無しで、自分のルールで生きていくぞ」と思ったのです。そして神との関係を切り、神を心の外に追い出しました。聖書はこれを「罪」と呼んでいます。
罪には結果がともないます。罪の罰として、人は楽園からの「退場処分」を受けました。楽園を追われた人類に、もう希望はないのでしょうか。
第4回:罪
はじめの質問
- 聖書によれば、神の創造されたものはすべて「非常に良かった」のですが、今の世界についてそうとは言えません。この世界の何が一番大きな問題だとあなたは思いますか。
- 「罪」と聞くと何を思い浮かべますか。
前回、神が人を神のかたちとして造られたことを見ました。神のかたちとして、人は神の栄光を世界に映し出し、神を代表する存在です。そして神と人は、楽園で非常に良い「内の交わり」を持つことができました。神はアダムとその妻エバをすべての良い贈り物で祝福されました。人はそのような神に対し、愛と喜びをもって仕えていくこと(礼拝すること、従うこと)が期待されていました。
楽園には禁止事項がひとつだけありました。
神である主は人に命じられた。「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」
旧約聖書・創世記2章16-17節
- なぜ神はこのような命令をアダムに与えたと思いますか。
人は、人間同士の交わりも楽しむようにと、男と女に創造されました。人には被造世界に対する権威が与えられ、人はこの権威を用いて、「内の交わり」の輪をエデンの園から地球全体に広げていくはずでした。何も、そして誰も、輪の外に置き去りにすることなく。
ここまではいい感じですね。でも創世記3章で事態は一変します。被造物のうちで、早くも神に背を向け、「内の交わり」から出て行った者が現れました。この「ならず者」は神に真っ向から対立し、蛇の姿を取って神のかたちである人間を誘惑してきました。彼らも輪の外に出てくるように……。
さて蛇は、神である主が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。蛇は女に言った。「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。しかし、園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
旧約聖書・創世記3章1-6節
- なぜ女は木の実を食べたのでしょうか。
- 蛇はどのような戦術を用いて、女が木の実を食べるように仕向けましたか。
- 蛇が女に話している間、男(夫)は何をしていたでしょうか。
- 彼は何をすべきだったでしょうか。
- 創世記3章に「罪」という言葉は出てきません。けれども、これは明らかに罪についての話です。この話から、聖書は「罪」をどのように理解していると言えますか。
アダムとエバの罪への応答として、神は彼らとその子孫を罰します。罰の一環として、人は楽園の外に追放されました。
神である主はこう言われた。「見よ。人はわれわれのうちのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、人がその手を伸ばして、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きることがないようにしよう。」神である主は、人をエデンの園から追い出し、人が自分が取り出された大地を耕すようにされた。こうして神は人を追放し、いのちの木への道を守るために、ケルビム1と、輪を描いて回る炎の剣をエデンの園の東に置かれた。
旧約聖書・創世記3章22-24節
- なぜ神は人を園から追放したのでしょうか。
- 楽園の外で生きることは、楽園の中で生きることとどのように違っているでしょうか。
おわりの質問
- 聖書が罪をどのように描写しているか、もう一度考えましょう。これはあなたにも関係があることでしょうか。あなたや、あなたの周りの人の人生にも、罪の影響は及んでいますか。
- 神は、人の罪をどのように感じておられるでしょうか。あなたの罪についてはどうでしょうか。
旧約聖書の後の方に収められているイザヤ書(紀元前8世紀)に、次のように書かれています。
まことに、主はシオン2を慰め、
そのすべての廃墟を慰めて、
その荒野をエデンのようにし、
その砂漠を主の園のようにする。
そこには楽しみと喜びがあり、
感謝と歌声がある。
イザヤ書51章3節
これを読むと楽園に戻る道もありそうですね。その可能性については、次回考えましょう!
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脚注
ケルビムは天の使者(御使い)のことです。
シオンとはエルサレムの都の詩的な名前です。
聖書 新改訳2017©新日本聖書刊行会
冊子説明動画④罪
この動画では冊子4ページ目の内容を掘り下げ、罪について解説します。そして、シリーズ「myうちそと」の目玉でもある、漫画
『神輪博士とやってみた!myうちそとバイブルスタディ』をご紹介します。